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工作機械業界、米韓FTA発効に危機感【表】


ニュース 機械 作成日:2012年3月8日_記事番号:T00035834

工作機械業界、米韓FTA発効に危機感【表】

 今月15日に予定される米韓自由貿易協定(FTA)発効を前に、工作機械の業界団体、台湾区機器工業同業公会(TAMI)は7日、韓国製工作機械の欧州、米国向け輸出が徐々に台湾を追い上げており、今年は一気に抜かれる可能性もあるとの懸念を表明した。既に発効しているEU(欧州連合)・韓国FTAに米韓FTAが加わった場合、台湾の同業への影響は50億米ドルに上るとの見通しだ。8日付経済日報が報じた。

 TAMIの徐秀滄理事長は、韓国の工作機械輸出戦略は台湾と似通っているが、EU・韓国FTAおよびウォン安を背景に輸出成長率は台湾を大幅に上回っていると指摘した。

 その上で政府に対し、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の後続協議において、アーリーハーベスト(早期の実施・解決項目)による関税引き下げ対象品目にまだリスト入りしていない工作機械も含まれるよう、中国との交渉に全力で取り組むことを求めた。

 税関の輸出統計によると、2011年の台湾の工作機械輸出額は40億50万米ドルで、世界4位だ。今年はイタリアを抜いて3位に立つと見込まれる。一方の韓国は昨年6位だったが急成長を見せており、今後は4位まで順位を上げるとみられている。