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カルフールで万引き24回、カート子供座席でセンサーすり抜け


ニュース 社会 作成日:2012年3月9日_記事番号:T00035844

カルフールで万引き24回、カート子供座席でセンサーすり抜け

 買い物カゴと、自動車を形どった子供用座席が合体した親子専用カートは、大型スーパーなどでよく見かけるが、これを巧妙に使って万引き繰り返した容疑で男が逮捕された。子供用座席は低い位置に付いており、そこに商品を隠せば万引き防止センサーにひっかからないことを利用した犯行だった。犯行回数は計24回、被害金額は6万3,000台湾元に上る。

 万引きが発覚したきっかけは、カルフール苗栗店で、昨年の9月ごろから商品の洋酒が次々と消えていることに店側が気づいたことだった。監視カメラには、子供を連れていないにもかかわらず親子専用カートを押す不審な男の姿が映っていた。

 そして男は、おもむろに酒瓶を棚から取ったかと思うとカートの脇にしゃがみこんで何やら怪しい動きを。男が店を訪れた日には必ず洋酒がなくなっていたことから店側は犯行を確信して警察に通報した。センサーをすり抜けることには成功しても、店内に100台以上設置された監視カメラの目はごまかせなかったという訳だ。

 警察は当初、なぜ万引き防止センサーに引っかからなかったのかと疑問を持ったが、床から30センチメートル以上の高さがないとセンサーに反応しないことが捜査で判明。一般のカートはセンサーの反応範囲に収まっているが、親子専用カートの子供用座席部分は床から10センチしか離れていなかった。男性は容疑を否認しているが、警察は男性を窃盗罪で送検する方針だ。

 店側は今後、客がカートの中に物を隠していないかどうかチェックするよう、店員に指導するなど対策をとる構えだ。

 万引き防止センサーと言えば、誤作動で客が万引きと間違われトラブルになったという話はよく聞かれる。せっかくのセンサーだが、一方では客に謝り倒し、一方では死角を使って万引きされることになるとは店側にとっては頭の痛いところだ。