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作成日:2007年11月7日_記事番号:T00003589
台聯が黄・尹両立委の公認取り消し、離党確実に
台湾独立路線を掲げ、李登輝前総統を精神的指導者とする政党、台湾団結聯盟(台聯)は6日、先月29日の廖本煙、黄宗源両立法委員の除名処分に続き、民進党の立法委員選候補者を支援し、台聯に不利な発言を行ったとして、新たに黄適卓、尹伶瑛両立法委員の公認を取り消した。2人の離党は確実とみられる。
4人は6日、合同で記者会見を開き、昨年陳総統打倒運動を展開した「赤シャツ隊」で副総指揮を務めた劉坤鱧氏を党内に引き入れたとして、頼幸媛立法委員をすみやかに除名するよう党中央に要求した。
黄適卓立委は、「党中央は赤シャツ隊による『独立派分裂計画』のわなにはまっている。もし彼女が出て行かないならば、私が出て行く」と語り、尹伶瑛立委もこれに同調した。しかし、周美里台聯スポークスマンは、「党中央は彼らのパフォーマンスにはつき合わない。我々の(民進党に同調しない)戦略は、有権者の選択肢を増やすものだ」と反論し、黄適卓、尹伶瑛の両立法委員に既に公認取り消しの通知を送ったと明らかにした。
これを受けて尹立法委員は7日午前、独立派の協調を壊す党中央の「全面開戦」戦略は完全に民意から乖離しており、「このままでは台聯に未来はない」と強調した。7日付聯合報は、選挙での不利が明らかであるにもかかわらず民進党と一線を画し、独立派の協調を壊す李登輝前総統の手法を「自殺的」と評し、その狙いに疑問を投げ掛けた。