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道路貨物運賃、原油高で上限引き上げ


ニュース 運輸 作成日:2007年11月7日_記事番号:T00003593

道路貨物運賃、原油高で上限引き上げ

 
 原油価格高騰を受け、交通部公路総局はこのほど、道路貨物運賃の上限を現在の1トン1キロメートル当たり6.66台湾元(約23.4円)から7.19元へと7.95%引き上げることを決め、今月中旬にも実施する。7日付経済日報が伝えた。
 
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 ただ、運送業界では、運賃の値下げ競争が激しく、現在の実勢運賃は同2~3元で、上限とは大きな開きがある。

 業界関係者は、政府による上限引き上げで、顧客に対し運賃引き上げの根拠を説明できるとしており、20%前後の値上げを希望している。しかし、値上げを見送る業者に顧客を奪われることを恐れ、模様眺めの空気も強く、実際にどれだけの値上げにつながるかは未知数だ。

 業界団体幹部は「台湾のコンテナ貨物輸送量は年々減少しており、各社とも生き残りをかけ、値下げで貨物を奪い合っている。原油高で運営コストは30~40%上昇しており、経営は以前に比べかなり苦しい」と話した。

 「黒猫宅急便」を手掛ける統一速達は、現時点で「運賃値上げの可能性も排除しない」と話している。