ニュース 農林水産 作成日:2012年3月15日_記事番号:T00035963
蔡正元・立法委員(国民党)が台湾産の豚肉や豚肉加工品から成長促進剤のサルブタモールとシマテロールが検出されたとの民間の検査報告を明らかにしたことをめぐり、政界では成長促進剤を使用した牛肉の条件付き輸入解禁に批判的な養豚業界を陥れ、政権への批判をかわすための「陰謀」ではないかとの声が上がるなど、問題が複雑化している。15日付蘋果日報が伝えた。

陳保基・行政院農業委員会主任委員(右)は15日、陰謀論を否定した(15日=中央社)
馬英九政権は、成長促進剤を使用した牛肉の条件付き輸入解禁を決めた後、台湾産豚肉に対する検査を積極化し、行政院は14日から養豚農家に成長促進剤を使用していないことを誓約するよう要求した。こうした中、蔡立法委員が明らかにした検査結果は養豚業界に衝撃を与えるもので、一連の動きには関連性があると指摘する陰謀論が浮上した。
蔡立法委員が明らかにした検査報告は、民間の義美食品の実験室が作成したものだが、委員本人が検査を依頼したものではなく、「ある医学機関」が検査を依頼したものだとし、依頼人が不明なほか、蔡立法委員に検査結果が渡った経緯も不透明だ。
潘孟安立法委員(民進党)は「蔡立法委員は過去にこの問題で発言をしておらず、なぜ突然このタイミングを選んで公表したのか、目的をしっかり説明すべきだ」と指摘した。
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