ニュース 社会 作成日:2012年3月16日_記事番号:T00035982
このほど新荘線も開通するなど、ここ数年でますます路線が拡大し、利便性が高まっている台北都市交通システム(MRT)。1日の推定利用者数も延べ160万人を超えるまでになっており、それに伴って駅構内や車両での落とし物も急増している。昨年12月以降はその数が毎月1万件以上に上っているという。
では落とし物件数ランキングを見てみよう。1位は傘で昨年は1万7,600本以上、平均すると1日約50本に上った。2位は切符、3位以降は現金、名刺入れ、身分証、携帯電話、手提げ袋、財布、と続く。
中にはなぜこんなものがと首を傾げたくなる物もある。例えば入れ歯。何らかの事情で口から飛び出したのか、外して持ち歩いていたのか?また、ギター、ふとん、炊飯器など大型の落とし物も。果ては車イスまで「落ちて」いた。しかし最も意外な例は骨壷だろう。幸い遺骨は入っていなかったが、バチ当たりなことに誰も引き取りに来なかったそうだ。
落とし物の運命はというと、持ち主が現れるのは4割程度で、その他は最長9カ月間は同社の落とし物センターで保管され、以降は同社の所有物になる。
なお同センターでは、落とし物の届け出があった場合、全力で捜索に当たってくれるとのこと。かつて、翌日の飛行機で出国予定の外国人がパスポートを落として困っていた際、夜中に人を派遣して見つけ出し、大いに感謝されたこともあったそうだ。
また、保管が9カ月を過ぎた傘を駅構内に置き、雨の日に傘がなくて困っている人に無料で貸し出す「愛心傘」として有効利用する取り組みも始めている。だが、ほとんどの「愛心傘」が返ってこないため、傘に「Metro Taipei」の文字を印刷したところ、2割は戻ってくるようになったとか。雨が多い台北ならではのアイデアだろう。
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