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豚肉価格が急落、成長促進剤騒動が影響


ニュース 農林水産 作成日:2012年3月19日_記事番号:T00036011

豚肉価格が急落、成長促進剤騒動が影響

 先週、蔡正元・立法委員(国民党)が台湾産の豚肉や豚肉加工品から成長促進剤が検出されたと指摘したことを受け、豚肉が値下がりしている。検出が指摘された翌日には過去4年3カ月で最低となる1キログラム当たり51.72台湾元(約146円)を記録。行政院農業委員会(農委会)が豚肉製品から成長促進剤は検出されなかったと発表した後の16日時点でも、1キロ54.1元と前年同期を24%下回っている。中華民国養豚協会は近く蔡委員の事務所に抗議を行う予定だ。17日付自由時報が伝えた。

 同協会によると、農委会が発表しているのは高級豚肉の価格で、産地での平均価格は1キロ47~48元にまで落ち込んでいる。豚肉の平均価格は昨年は72元、一昨年は70元だった。また蔡委員の発言が影響して、伝統市場では豚肉の売り上げが3割減ったという。

 同協会によれば、養豚のコストは1キロ65元かかるため、現在は豚1頭当たり、1,200元の赤字になっているという。同協会には養豚農家から怒りの声が寄せられており、政府が価格下落を食い止めない場合、総統府前での抗議も検討している。