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奇美実業のABS、中台で生産能力増強


ニュース 石油・化学 作成日:2012年3月19日_記事番号:T00036020

奇美実業のABS、中台で生産能力増強

 奇美実業(CHIMEI)は、中台でABS(アクロルニトリル、ブタジエン、スチレン)の生産能力を増強する。中国の家電、自動車市場を好感しているためだ。17日付経済日報が報じた。

 ABSは台南工場の生産ライン拡張で、年産能力を現在の105万トンから110万トンに増やす。中国・江蘇省鎮江市の工場では30億台湾元(約85億円)を投じて年産能力15万トンの新工場1基を増設中で、完成後に同工場の年産能力は計85万トンになる。いずれも第2四半期に量産の予定だ。これにより、同社の中台ABS年産能力が175万トンから195万トンに増え、韓国の競合に対するリードを広げる。

 このほか、年産能力8万トンのアクリル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)の新工場を建設して、同25万トンに引き上げるため、昨年のうちに10億元を投じた。

 奇美実業の主管によると、ABSとPMMAは同社の主力製品で、生産能力はともに世界最大だ。ABSは自動車のバンパーや内装、家電、玩具など、PMMAは屋外看板、液晶ディスプレイ用導光板、医療器材・光学機器などの材料に用いられる。