ニュース 農林水産 作成日:2012年3月21日_記事番号:T00036069
行政院農業委員会(農委会)は20日、豚肉への使用が禁止されている成長促進剤を使用した養豚農家のブラックリストを公表し、屏東県の養豚農家3カ所で昨年から今年にかけ、合計で10件の違反があったことが判明した。21日付蘋果日報が伝えた。

相次ぐ薬物報道で、豚肉の消費量は急減が伝えられる(中央社)
このうち、屏東県内埔郷の養豚農家では、昨年3月に豚の体毛からサルブタモールが8,961ppb(10億分の1を示す単位)の高濃度で検出され、3万台湾元(約8万5,000円)の罰金処分を受けた後、同年7月にも同じ薬物が1,794ppbの濃度で再び検出され、25万元の罰金が科された。
また、同県塩埔郷の養豚農家では、昨年1月に体毛からコルテロールが検出され、3万元の罰金処分を受け、昨年8月にも同じ薬物が検出されたため、25万元の罰金支払いを命じられた。
一方、同県潮州鎮の養豚農家では昨年1、3月に豚毛からコルテロールが検出され、各3万元の罰金処分を受けた後、今年2、3月の検査ではラクトパミンが検出された。3月の検査では豚毛から検出されたラクトパミンの濃度が最高で9,982ppbに達した。
薬物に詳しい林杰リョウ・林口長庚紀念医院臨床毒物科主任(リョウは木へんに梁)は「ラクトパミンは成人が10ppbの濃度で摂取すれば脈拍が速まる。サルブタモールはラクトパミンより毒性が36倍強く、0.3ppbの摂取でも健康に害を及ぼす」としたが、「豚の体毛には成長促進剤が蓄積されるが、肉や内臓には代謝機能があるため、今回のデータから人体にどの程度影響があるかは分からない」と説明した。
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