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作成日:2007年11月7日_記事番号:T00003607
聯発科がK-WiLL買収、映像技術を取得
IC設計最大手の聯発科技(メディアテック)は6日、KDDIの子会社K-Willを買収し、傘下に編入したと発表した。同社は画像圧縮および監視技術を専門としており、聯発科は買収を通じて同社の持つVideo DNA技術特許を取得し、競争の激しいデジタルカメラ、携帯電話向け映像チップ市場などでの展開に役立てたい考え。なお、買収価格については言及しなかった。
K-Willは今年9月にKDDIメディアウィルから名称を変更し、同時にKDDIは保有株式も聯発科に売却し、聯発科は正式にK-Willを傘下の子会社に編入した。
聯発科は携帯電話チップセット市場で業績を伸ばしているが、製品領域の拡大のため今年中旬からデジタルテレビ、全地球測位システム(GPS)用チップへの投資を始めた。そして、デジタルテレビでは既にオランダフィリップス・エレクトロニクス、韓国サムスンなど大手メーカーで採用された。
デジタルカメラ用チップに関しても米ニューコア社を買収する形で松下電器やペンタックスからの受注を実現し、GPSおよびソリューションシステムでも国際メーカーの生産チェーンに食い込んでいるとの情報が流れている。7日付工商時報が報じた。