ニュース 金融 作成日:2012年3月21日_記事番号:T00036074
行政院金融監督管理委員会(金管会)は20日、「銀行財務業務健全基準」を厳格化すると発表した。中核的自己資本(Tier1)の比率を10.5%以上、自己資本比率を全体で12.5%以上とするもので、バーゼル銀行監督委員会が2010年9月に公表した国際的な自己資本規制「バーゼル3」より厳しい内容となっている。21日付経済日報が伝えた。
新基準の実施は5月からの予定で、基準を満たさない銀行は、株主への現金配当が資本金の15%までに制限される。
旧基準はTier1が8%以上、自己資本比率全体で10%という内容だった。また、バーゼル3は旧基準を上回るTier1で8.5%以上、自己資本比率全体で10.5%以上を求めている。新基準はバーゼル3より基準を2%高く設定した。
銀行業界で新基準を現時点で満たしているのは、中国信託商業銀行(CTB)、上海商業儲蓄銀行、シティバンク(花旗銀行)、スタンダード・チャータード銀行(渣打国際商業銀行)、匯豊商業銀行(HSBC)など一部にとどまっている。
邱淑貞・金管会銀行局長は「銀行が現金配当を行うと、Tier1が低下することになる。銀行が長期的な資本健全性を重視することを促し、現金配当は慎重に行うよう求めるため基準を引き上げた」と説明した。
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