ニュース 電子 作成日:2012年3月21日_記事番号:T00036086
米アップルが第4世代「iPad」を発売するとみられる10月以降、タブレット型パソコン市場での競争が再び激化する見通しだ。クリスマスシーズンを前に、米マイクロソフト(MS)の次世代基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8(Windows8)」がリリースされ、宏碁(エイサー)、華碩電脳(ASUS)などアップル以外のメーカーが、ようやくiPadに対抗し得るタブレットPCで反撃戦を展開するとみられるためだ。21日付電子時報などが報じた。

新iPad発売の16日、米オレゴン州ポートランドの販売店でも早朝から長い行列ができた(中央社)
ノートPC業界関係者によると、第1四半期に発売された米グーグル現行OS「アンドロイド4.0」搭載タブレットPCでは、iPadがカバーしていない低価格の7インチ機種以外、全く歯が立たない。日米など10カ国・地域で16日に発売された新iPadはわずか4日間で300万台以上が売れた上、23日に25カ国・地域が販売エリアに加えられ、販売台数は今後も増え続ける見通しだ。その上、旧機種「iPad2」は価格が100米ドル引き下げられた。部品業者によると、アップルは10月に9.7インチの第4世代iPadを発売するほか、7.85インチ機種もラインアップに追加する可能性がある。
こうした中、エイサー、ASUSや、ヒューレット・パッカード(HP)、デル、聯想集団(レノボ)などはアップルに反撃するため、ウィンドウズ8やアンドロイド5.0の登場を待ち焦がれている。
対抗製品の不在、MS望まぬシナリオ
ウィンドウズ8はユーザーインターフェース(UI)「メトロ」を採用して大型アイコンが並ぶ操作画面を表示するほか、アプリケーション配信サービス「ウインドウズストア」でアップル「アップストア」に対抗し、タブレットPCでの巻き返しを図る。マイクロソフトは2月末にウィンドウズ8試作版を公開したが、正式な発売時期は明らかにしていない。消息筋によると、4月初旬にスケジュールを発表し、今年夏に完成させ、10月にリリースする目標だ。実現すれば、年末の需要期までにウィンドウズ8搭載タブレットPCの発売が可能になる。
市場調査機関、ガートナーのアナリストは、iPadがクリスマスシーズンに引っ張りだことなる一方で、対抗できるウィンドウズ搭載タブレットPCが存在しないという情景をマイクロソフトは見たくないはずだとして、ウィンドウズ8の9~10月リリースを見込む。
ガートナーの予測によると、アップルのタブレットPC市場シェアは現在3分の2を占めているが、2015年には46%まで縮小し、マイクロソフトのOS搭載機種が11%まで拡大する見込みだ。今年のタブレットPC販売台数は1億300万台、販売額は15年に3億2,600万米ドルまで成長する見通しだ。
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