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「陳前総統の恩赦は検討せず」=馬英九総統


ニュース 政治 作成日:2012年3月22日_記事番号:T00036092

「陳前総統の恩赦は検討せず」=馬英九総統

 このほど健康悪化が伝えられた陳水扁前総統について、高志鵬立法委員(民進党)が21日立法院で、陳冲行政院長に恩赦する考えの有無を87回繰り返して質問し話題を呼んだが、馬英九総統は同日開かれた国民党の中央常務委員会で「恩赦は検討していない」と言明した。陳前総統は依然複数の事件で公判が続いていることが問題と考えているようだ。22日付中国時報が伝えた。

 陳前総統の病状を懸念して、民進党の立法委員から、保釈した上での入院治療か医療設備の整った台中刑務所への移送を求める意見が出ている。これに対し陳明堂・法務部常務次長は21日、「医師が台北刑務所で治療が可能と診断しているほか、高等法院で審理中の裁判があり移送できない」と述べた。

 監獄行刑法の規定によると、受刑者が刑務所内で治療が受けられない病気にかかった場合、刑務所の許可があれば保釈して入院治療が可能だ。対象となるのは末期がんや骨髄移植などの重病が多いという。しかし病院での治療期間は刑期には算入されない。

 法務部矯正署の詹哲峰副署長は「陳前総統の病状は安定しており、保釈しての入院治療が必要な状態にはない」と話している。