ニュース 社会 作成日:2012年3月23日_記事番号:T00036116
女性作家で立法委員の張暁風氏(親民党)が22日、台湾人男性の国際結婚増加に伴い、適齢期を迎えた優秀な台湾人女性が「余った女」になっているとして、立法院の質問の際「台湾人男性は、台湾を愛するなら結婚相手も外国人ではなく台湾人女性を選ぶべき」と発言し、反感を買っている。張委員は、いわゆる「負け犬」(30歳以上で仕事はできるが未婚の女性)を政府は支援すべきとの主張だが、原因は必ずしも男性側にあるわけではないとの反論も。
屏東県の公務員、邱さんはかつて8人の台湾人女性にアタックしてふられたが、両親が結婚をせかしたため、結婚紹介所を通じてインドネシア人女性と結婚、今は幸せに暮らしている。また、両親から「孫の顔を」とせがまれていた台南県の農家、黄さんも、37歳まで台湾人女性とは縁がなく、結局カンボジア人女性と結婚することに。無事に息子が生まれて満足している。いずれも、台湾人女性に受け入れてもらえず、結果的に外国人の女性を探したことになる。
では、女性たちはなぜ台湾人男性を選ばないのだろう。37歳の台湾人女性、陳さんは「台湾人男性の中には女性を尊重しない人がいるから結婚したくない。誰もが自分の幸せを追求する権利がある」と述べ、張委員の発言に「わたしは余った女ではない」と反発する。32歳の曹さんも、「女性は外見だけでなく内面を高める努力もしている、台湾人男性は物足りない」のだそうだ。
また、「男性は自分よりも身長や年齢などが下位の女性と結婚するのが自然」とする社会的風潮が根強いことも大きな要因とみられる。女性の高学歴、高収入化が進む中、「上位」の男性が少なくなっているようだ。
現在、台湾の新生児の男女比は1.09対1。結婚適齢期になると男性が女性より60万人も多くなる予測で、このままだと外国人との結婚はますます増えそうだ。内政部は、経済的な理由で台湾人女性と結婚できない男性に対し、何らかの対策を講じていく方針とのことだが、上昇志向の強い台湾人女性を振り向かせるのは簡単ではなさそうだ。
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