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呉・国民党名誉主席、中台「1国2地区」を提示


ニュース 政治 作成日:2012年3月23日_記事番号:T00036119

呉・国民党名誉主席、中台「1国2地区」を提示

 国民党の呉伯雄名誉主席は22日、胡錦濤・中国国家主席と北京市内で会談し、中台関係について「1国2地区」の関係だと発言した。台湾与党の要人が中国首脳に対し「1国2地区」という枠組みを提示したのは初めてで、同概念を今後の中台関係の基礎とする馬英九政権の意向を伝えたものとみられる。呉氏は会談後、「私の発言はすべて馬総統の承認を得ている」と強調した。

 総統府は呉氏の発言について、「中華民国憲法の枠組みの下、両岸(中台)関係は、中華民国の台湾地区と大陸地区との関係だ」との声明を出し、台湾の従来からの立場に沿ったものとの認識を示した。また、両岸関係は憲法の枠組みの下で、互いに主権を認めず、統治権を否定しない特殊な関係だと説明を行った。

 野党民進党は呉氏の発言に対し、「台湾の主流民意に反するのは明確で、馬総統は住民に説明する義務がある」と批判した。