ニュース 電子 作成日:2012年3月23日_記事番号:T00036136
サムスン電子は、ICの設計・製造から、パッケージング(封止)、テスティング(検査)、モジュール生産、最終製品まで一貫生産体制を備えている点を強みとして、ASIC(特定用途のために設計、製造されたIC)市場で存在感を増している。台湾積体電路製造(TSMC)など既存のファウンドリー大手にとっては、強敵が出現した形だ。
アップル、グーグル、フェイスブックなど独自の半導体技術を持たないメーカーやインターネット関連企業は最近、IC設計や生産面でサムスン電子との協力を優先させている。自社に半導体技術がない以上、一貫生産体制を備えた企業に生産委託するのが効率的だからだ。また、提携相手を1社に絞れば、委託生産の管理がしやすくなるメリットもある。
特にサムスンは、ライバルとも積極的に提携する戦略が特徴だ。アップルとはスマートフォンでライバル関係にあるが、半導体開発では密接な協力関係にある。このため、アップル製品が売れば売れるほど、サムスンのファウンドリー能力がアピールされる形となる。
23日付電子時報は「サムスンがASICの顧客群を開拓し続け、最終製品を生かしてファウンドリー業務を受注する戦略を取っていることから、サムスンはTSMCにとって無視できないライバルになる」と評した。
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