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南亜科技、ファウンドリーで新会社


ニュース 電子 作成日:2012年3月23日_記事番号:T00036139

南亜科技、ファウンドリーで新会社

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAMメーカー、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)は22日、ファウンドリー子会社「勝普電子」の設立を董事会で決議した。8インチウエハー工場の有効活用を図ることが狙いだ。23日付経済日報が伝えた。

 これに伴い、南亜科技は本業のメモリーに経営を集中させ、特殊DRAMの生産割合を高め、将来的にはNAND型フラッシュメモリーへの参入も視野に入れる。

 新会社は南亜科技による100%出資で、資本金は工場資産23億台湾元(約64億円)の現物出資となる。将来的には戦略提携相手による出資も受け入れたい構えだ。新会社は65ナノメートル製造プロセスを採用し、生産能力は月産2万7,000枚で、将来的に4万5,000枚まで拡大する。

 台湾DRAM業界で、8インチウエハー工場を有効活用し、新会社を設立するのは、力晶科技(パワーチップ・テクノロジー)による鉅晶科技設立に続く動きだ。

 南亜科技の呉嘉昭董事長は「8インチ工場を12インチ工場と分離して運営すれば、ファウンドリー業務の開拓に役立つ」と述べた。

 一方、南亜科技は同日、38億株を上限とする第三者割当増資の実施を決めた。調達資金は100億元を上回る見通しで、同社の資本金はメモリー業界では世界最大となる1,866億元に拡大する。