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国民党政策文書論争、党綱領の重視追記で幕引き


ニュース 政治 作成日:2007年11月8日_記事番号:T00003614

国民党政策文書論争、党綱領の重視追記で幕引き


 国民党中央常務委員会が先月末、来年の政策路線を盛り込んだ「中心任務」と呼ばれる政策文書から「国家統一綱領」「1992の共通認識」(「一つの中国、それぞれの解釈といういわゆる「中台合意」)という文言を削除し、党内を二分する論争に発展した問題で、同委は7日、「両岸(中台)政策は党章(党綱領)と政策綱領に基づき」という文言を改めて盛り込むことで、騒動の幕引きを図ることを決議した。

 問題の政策文書は、総統選で本省人票を取り込みたい馬英九候補の思惑を反映して、中台統一に直接関係する語句をあえて外した。しかし、中台統一は同党が掲げる究極目標だとして、反対の声が相次いだ。党中央は当初、党章と政策綱領には中台統一路線がうたわれており、政策文書の内容は特に問題ないとの立場だったが、騒動が拡大したため、問題の個所を改めて修正することで事態収拾が図られた。