ニュース 社会 作成日:2012年3月26日_記事番号:T00036142
「3C」といえば、パソコンや携帯電話、ゲーム機を含め、コンピュータによってコミュニケーションや通信を行う機器を広く指し、台湾でよく聞かれる言葉だ。3Cは大人はもちろん好奇心旺盛な子供にとっても魅力的な存在で、iPhone、iPadの爆発的なヒットで一層身近になった。そんな3Cと子供のかかわりについて今年2月、12歳以下の子を持つ台湾全土の親を対象に、児童福利聯盟文教基金会がアンケート調査を行った。
結果を見ると、家に何らかの3C機器があると答えた親は97.9%。自分用の3C機器を持つ子供は6歳以下で10.4%、12歳以下で18%にも上った。また、利用時間は2割以上が毎日1時間以上で、3時間以上という回答もあった。
なぜそうも子供に3Cを与えてしまうのか。半数を超える親が「勉強の手助けになる」、「手先と脳の訓練になる」と答えたが、本当の理由はほかにあるのではないか。なぜなら、親と子供の会話時間は1日1時間に満たないにもかかわらず、親が仕事以外で3Cを使う時間はその倍の約2時間という結果も出ているためだ。
共働きだと、親子の時間は朝と夜のわずかな間しかないはずだが、その大半を3Cに費やしているのだろうか。忙しい大人にとって、ニュースを見たり、友人の近況を知ったりと便利な3C。その間、子供にも3Cを与えておけば相手をしなくて済む。
実際、67.6%以上の子供が6歳までに3Cに触れ、60.6%の親が「子守り役として利用している」ことを認めている。また、親の35.1%はレストランで子どもに3Cで遊ばせている。外出先でも3Cが「子供をおとなしくさせる便利な道具」になっていることが分かる。
米国医師学会では、子供の3C利用は1日1時間以内、1回20分以下にすべきで、それを超えると目の発育や心の健康に問題が生じたり、中毒に陥る恐れがあると注意している。
今の時代、子供に3Cを禁止することは難しいが、同基金会では、3Cを子供に使わせるなら、「Control(管理)」、「Company(側にいること)」、「Communication(コミュニケーション)」の3つのCを指す「健康3C」が大切と唱えている。しかし子供は大人のまねをして育つもの。親が身をもって範を示すことが肝心だろう。
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