ニュース 食品 作成日:2012年3月27日_記事番号:T00036187
台北市衛生局は26日、市販の食品322件を対象に有害物質の可塑剤含有の有無について調査を行った結果、このうちの10件から行政院衛生署の基準を超える数値が検出されたと発表した。可塑剤の濃度が最も高かったのは、誠泰醤油食品商行(雲林県西螺鎮)のキノコ味調味料「香菇醤料」で、可塑剤DINPが1,944.2ppmと基準値の216倍の値で検出された。27日付聯合報が報じた。

高濃度の可塑剤が検出された誠泰醤油の製品。昨年大きな社会問題になりながら、可塑剤入りの食品は依然市場に出回っている実態が明らかになった(26日=中央社)
同社の製品では、ハーブ調味料の「香椿醤」からもDINPが1,545.6ppm検出された。高濃度の可塑剤が検出された原因について台北市衛生局では、製造、貯蔵、または輸送の過程で、プラスチックのシール材に含まれていた可塑剤が、中身と接触して溶け出したものとみている。
調査結果に対し誠泰醤油は、昨年8月に大学に委託して行った検査では両製品とも可塑剤が検出されず、台北市衛生局は同社の信用を傷つけたとして国家賠償の提訴も辞さないとの考えを示した。
このほか、基準値以上の可塑剤が検出された企業と製品は、▽世鴻食品、特級鳳梨醤(DEHP、16.9ppm)▽伝佳食品、水蜜桃汁(DEHP、48ppm・DINP、41.5ppm)▽菇王食品、菇王素食沙茶炸醤(DINP、342.9ppm)▽統一生機開発、Santa Cruz100%有機檸檬汁(DIDP、7.2ppm)▽良純国際、百衛康浄体素強化型五兆益生菌(DEHP、159.7ppm・DINP、14.8ppm)▽驊獅生命科技、光明膠嚢(DEHP、12.7ppm・DINP、1.1ppm)▽彦臣生技薬品、慧祐全膠嚢食品(DEHP、24.1ppm・DIDP、39.5ppm)▽旭印、旺智鰹魚油膠嚢(DEHP、31.4ppm)──。
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