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エルピーダ上場廃止、TDR投資回収不能に


ニュース 電子 作成日:2012年3月28日_記事番号:T00036219

エルピーダ上場廃止、TDR投資回収不能に

 大手DRAMメーカー、エルピーダメモリが会社更生法の適用を申請したことを受け、28日で東京証券取引所での上場が廃止された。同時に台湾でも同社の台湾預託証券(TDR)が上場廃止となった。鳴り物入りで発行されたTDRが「紙切れ」となる事態に、市場関係者からは、DRAM業界の日台協力があだになったとの嘆き節も聞かれる。

 エルピーダは2011年2月に台湾でTDRを発行した。当時、証券当局は「国際的企業のTDR誘致に成功した」と手放しで喜んだが、当時からDRAM業界では資金調達が困難になっており、かえって台湾系DRAMメーカーの資金調達が苦しくなるといった批判も呼んだ。それから1年、エルピーダは経営破綻し、TDRは上場廃止となった。

 28日付電子時報によれば、エルピーダ破綻を受け、台湾証券交易所(台湾証券取引所)は、エルピーダ側にTDRの無条件買い取りを求めたが、実現性はゼロだ。証券投資人・先物取引人保護センター(投保中心)も、投資家がエルピーダに行う賠償請求を支援するとしているが、投資回収は絶望的となっている。