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都市再開発で立ち退き強制執行、警官700人動員


ニュース 社会 作成日:2012年3月29日_記事番号:T00036224

都市再開発で立ち退き強制執行、警官700人動員

 台北市政府は28日、同市士林区の住宅地で計画されている「文林苑都市再開発事業」で、立ち退きを拒否していた元地権者を強制的に立ち退かせる強制執行措置に踏み切った。29日付中国時報が伝えた。

 強制執行には、700人以上の警察官が導入され、元地権者の王さん家族は約7時間にわたる抵抗の末、退去に応じた。周辺には元地権者の支援者ら約300人が集まり、現場は騒然とした。王さん宅は同日中に撤去され、更地となった。

 今回の問題は、元地権者の王さんが「知らないうちに都市再開発の計画範囲に編入され土地を収用された」と主張し、3年にわたり、市政府に抵抗していたものだ。

 再開発を進める楽揚建設は、新たに建設される住宅物件5戸(7,000万台湾元相当)で補償する案を提示したが、王さんは2億元の支払いを求め、交渉は平行線をたどっていた。

 土地再開発で過去に立ち退きを求められた人で構成する団体は、王さんの支援運動を展開し、今回の強制執行に先立ち、フェイスブックで支援呼び掛けを行った。その結果、現場では学生を含む支援者200~300人が抗議活動を展開した。