ニュース 社会 作成日:2012年3月30日_記事番号:T00036250
28日午後1時半ごろ、台湾高速鉄路(高鉄)開業以来初めて、線路内に人が侵入する事件が発生した。しかも線路への侵入を知らせる警報システムが作動せず、発見があと少し遅れていたら、この男性はもとより多くの乗客が危険にさらされるところだった。
運転士が異常を発見したのは午後1時36分。上り列車が苗栗県の頭份に差し掛かった時のことだった。線路付近に人の姿を確認した運転士は即座に減速し、男性から1.7キロメートルのところで停止した。幸い男性は無事だったものの、下り列車を含め計5本の列車に速度を落として走行するように指示が出されて到着が遅れ、約2,000人の足に影響が出た。
男性は線路まで3メートルの距離まで接近しており、もし運転士が気づかなければ、直接ひかれなかったとしても、時速200キロの気流に巻き込まれて大惨事になっていたと考えられる。
しかし、男性はこんなところで一体何をしていたのか。朱さんと名乗るこの男性は基隆市出身、新北市在住の55歳。突然遠くへ行きたくなって電車に乗り、竹南までたどり着いた。そこから7キロほど歩いたところで高鉄の線路を見つけ、金網を乗り越えて線路区域内に入ったとのこと。動機については「基隆に帰りたくて、列車を停めて乗ろうと思った」と話している。
家族の話では朱さんは精神障害の認定を受けており、事情聴取の際も精神状態は不安定だった。設備等の破損がなかったことも考慮され、600~6,000台湾元の罰金だけで放免となる見通しだ。
なお作動しなかった警報システムだが、皮肉なことに、今週26日、何もないのに「線路に異物が入った」と1日に2度も警報の誤作動があったばかり。何とも信用の置けないシステムだ。
高鉄は今後、一般の人が近づける場所に関しては早急に対策を講じるとしているが、去年、羊が線路に飛び込むという事件もあったのだから、あらゆるケースを想定して万全を期してもらいたいものだ。
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