ニュース 運輸 作成日:2012年3月30日_記事番号:T00036276
長栄航空(エバー航空)は29日、世界最大の航空連合、スターアライアンス加盟に向けた協定に調印した。2013年半ばにも認められる見通しだ。台湾の航空会社による航空連合加盟は、スカイチームの中華航空(チャイナエアライン)に続いて2社目となる。30日付経済日報などが報じた。
スターアライアンス申請協定調印式に臨んだ張総経理(右2)。エバー航空はブランド力、知名度、サービス、搭乗率の向上が期待される(29日=中央社)
張国煒エバー航空総経理は、搭乗客にとって最大のメリットは、どのスターアライアンス加盟航空会社を利用してもマイルを貯めることができることだと述べた。また、ウィーン経由ポーランド行きなど、エバー航空が就航していない加盟航空会社の拠点まで一挙に航空券を購入し、座席指定までできるようになると説明した。
スターアライアンス加盟航空会社は現在、▽全日本空輸(ANA)▽ユナイテッド航空▽ルフトハンザ▽オーストリア航空▽スイスインターナショナルエアラインズ▽シンガポール航空▽アシアナ航空──など26社。毎日2万便以上が世界189カ国・地域の1,300空港余りを結んでいる。なお、ANAはこれまでもエバー航空とのコードシェア便に限り、マイル積算が可能だった。
エバー航空のスターアライアンス加盟審査は5年前に始まり、中国国際航空(エアチャイナ)の推薦を受けて昨年末に加盟航空会社の全社一致で申請が認められた。
マーク・シュワブ・スターアライアンスCEOは、エバー航空がスターアライアンスの新星になると歓迎の意を表し、来年アジア太平洋地域の加盟航空会社が8社に増えると述べた。調印式に同席した趙暁航エアチャイナ副総裁は、エバー航空との提携関係がますます強まると語った。
欧州路線を強化
張総経理は、エバー航空が既にアジア太平洋地域では実力を示せており、現在5空港にしか就航していない欧州路線をスターアライアンス加盟によって強化できると述べた。加盟効果で、旅客部門の売上高が2割以上増えると見込む。昨年の595億1,000万台湾元(約1,700億円)から計算すると、来年700億元に成長する見通しだ。
また、原油価格高騰が続く中、加盟航空会社との航空燃油の共同調達でコストを削減する方針だ。世界各地で100近い数の空港ラウンジも共有を進める。
昨年9月にスカイチームに加盟した中華航空は、航空連合加盟初年度の売上高は1~2%増、コストは1%減と予測している。
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