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夫が6年で29回転職、離婚の訴え認められる


ニュース 社会 作成日:2012年4月5日_記事番号:T00036336

夫が6年で29回転職、離婚の訴え認められる

 新北市でこのほど、転職回数が多すぎる夫に対して妻が起こした離婚裁判で、裁判所が妻の訴えを認める判決を下した。夫は6年間でなんと29回も転職していたという。

 この夫婦は2005年に結婚、長女をもうけたが、経済的な理由から夫は南部、妻は台北で働くことに。しかし、夫は妻の実家に居候しながら一向に定職に就かず、翌年には妻の両親に追い出された。その後2人目の子供ができ、新北市三重区で家族一緒に暮らすことにしたが、夫は相変わらず職を転々とし、生活もままならないため、妻は子どもを連れて実家へ。これを機に夫と連絡が途絶えた。

 そこで妻は離婚訴訟を起こすことにしたが、そのために作成した夫の職歴は尋常ではなかった。結婚後の6年間に勤めた会社は計29社、そのうち入社1カ月未満での離職は18社に上り、最も長続きした場合でも3カ月半で辞めていた。

 なぜそんなにも転職を繰り返したのか。

 どうやら夫は転職をすればするほど給与が上がると思っていたようだ。しかし、1カ所での就業期間が短すぎると当然、経験が積めないだけでなく、忍耐力がない人物と思われてしまう。さらに途中でサービス業から金属加工技術職という全然違う職種に転向してリストラに遭っている。

 妻の訴えに対して夫は、家族に貧乏をさせたのは事実だが、努力をしなかったわけではなく、理想の仕事が見つからなかったのが原因だと主張。収入が少なすぎることを理由に離婚しなければならないという法律はないため、収入を増やす努力をしつつ、結婚生活を続けたいと反論した。

 しかし夫の願いは聞き入れられず、家族を養えていなかったこと、2010年以降は連絡もしていなかったことから結婚の継続は困難と判断され、離婚が認められた。

 転職には普通、精神的ストレスや労力が伴う。次々と新しい仕事に挑戦していったこの男性のバイタリティは、ある意味賞賛に値するかもしれない。