ニュース 電子 作成日:2012年4月5日_記事番号:T00036360
5日付工商時報によると、友達光電(AUO)が第2四半期にアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルを量産、出荷する。出光興産からの材料供給、ソニーとの技術提携で歩留まり率改善を果たした。当面はソニーの携帯電話用4.3インチパネルに全力投球し、大型パネル開発も進めて、サムスンモバイルディスプレー(SMD)、LGディスプレイ(LGD)を追いかける。

AUOは今年2月に戦略提携を結んだ出光興産から有機EL(OLED)材料、関連特許などの提供を受け、2年にわたるAMOLED技術開発が実を結んだ。共同開発のため、ソニーがAUOに技術者を派遣したとの観測も出ていた。
ソニーは昨年末から今年年初にかけて、液晶パネル合弁会社、S-LCDの持ち株を合弁相手のサムスン電子に売却した一方、エリクソンから株式を買い取り、携帯電話事業をソニーモバイルコミュニケーションズ(旧ソニー・エリクソン)として完全子会社化したところだ。今年はハイエンドのAMOLEDパネル搭載携帯電話の多数発売を計画している。
SMD・LGDも投資拡大
AUOはまず、月産能力8,000枚の第3.5世代工場をAMOLEDパネル生産に充てる。下半期にはシンガポールの第4.5世代低温ポリシリコン(LTPS)パネル工場(同4万5,000枚)を加えて、供給量を増やす予定だ。4.3インチパネルなら、第3.5世代のガラス基板から1枚当たり50枚、第4.5世代ガラス基板から70~75枚切り出せる。将来的には、第6世代の薄膜トランジスタ(TFT)パネル工場もAMOLEDパネル用に変更する。
AUOは今年、AMOLEDパネルに重点的に投資する。年間の設備投資額400億台湾元(約1,110億円)のうち、第1四半期に90億~100億元を第4.5世代工場に投じて、AMOLEDパネル開発強化、タッチパネル生産能力増強などに充てた。TFTパネルの生産能力は拡大していない。
一方、AMOLEDパネルへの投資額を年々つり上げるSMDに、昨年から投資計画を展開するLGDを合わせれば、韓国パネルメーカーの昨年の投資額は5兆9,000億ウォン(約4,300億円)に上った。今年は8兆ウォンで過去最高を更新する見通しだ。
市場調査機関、ディスプレイサーチの統計によると、今年のAMOLEDパネル生産額は80億米ドル以上へと倍増する予測だ。
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