ニュース 金融 作成日:2012年4月6日_記事番号:T00036368
中華開発金融控股(開発金控)は5日、株式公開買い付け(TOB)を通じ、台湾証券業界2位の凱基証券(KGI)の買収を目指すことを董事会で決議した。実現すれば、開発金控傘下の大華証券との経営統合が図られる見通しだ。6日付工商時報が伝えた。
株式の買取価格は現金5.5台湾元と開発金控の株式1.2株の合計16.71元で、最近20日間の平均株価にプレミアム33%を上乗せしたものとなっている。凱基証券の全株式を取得できた場合、買収費用は546億元(約1,530億円)が見込まれる。行政院金融監督管理委員会(金管会)の認可を得た上で、早ければ5月にもTOBを実施する。
財源は中華開発工業銀行の減資と開発金控の増資で調達する。開発金控は他の証券会社の買収も視野に入れている。
TOBは、凱基証券の発行済み株式の50.1%(16億3,800万株)を確保できなければ不成立となる。
一方、凱基証券は昨年9月の董事会で総経理に合併先の検討を委ねる決議を行っていた。凱基証券は金管会からの通知を待って、董事会で対応を決定する予定だ。
凱基証券と大華証券が合併すれば、合計シェアは9.48%となり、業界最大手の元大宝来証券には及ばないものの、これまで凱基証券が守ってきた業界2位をさらに固めることになる。
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