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奇美電への債務繰り延べ、債権団と合意【表】


ニュース 電子 作成日:2012年4月6日_記事番号:T00036385

奇美電への債務繰り延べ、債権団と合意【表】

 液晶パネル大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)に対する債務繰り延べ交渉で、同社と債権団が5日合意に達した。これに先立ち、債務繰り延べ案は債権比で75%を超える債権各行の董事会で承認された。6日付工商時報が伝えた。

 合意によると、繰り延べられる融資は元利合計で2,016億1,200万台湾元(約5,600億円)で、奇美電は5年分割で債務を返済する。また、奇美電のキャッシュフローが1年半の利払い相当額を超えた場合、奇美電は債権団に金利引き下げを要求できる内容となっている。経営状況が改善すれば、金利が下がる仕組みだ。債務償還のピークは2016年の658億2,500万元となる。

 また、奇美電は合意に従い、今年第3四半期までに200億元、来年には200億元、14年には100億元の増資を実施する。

 奇美電の陳彦松財務長は「交渉合意により、過去2年にわたった債務償還圧力が軽減され、正常な経営が可能になる。液晶パネルメーカーは収益を確約できるわけではないが、キャッシュフローの確保で潜在性が拡大した。合意通りに債務償還を完了できると確信している」と述べた。