ニュース 社会 作成日:2012年4月9日_記事番号:T00036390
ホタルといえば日本ではゲンジボタルが有名だが、台湾には60種以上のホタルが生息する。毎年初夏になると台湾全土で次々と羽化し、人々の目を楽しませているが、近年は民間団体によって生育環境の保全が行われていることもあり、ホタル鑑賞がブームとなっている。特に中部の苗栗、台中、南投エリアでは、3~5月にかけて約60万人が訪れ、6億台湾元の経済効果をもたらすほどの人気ぶりだという。
専門家によると中部には40種以上、約300万匹のホタルが生息するという。今年は昼夜の気温の差が激しく、春が来たと思い込んだホタルが羽化を早めており、既にホタル鑑賞のピークが到来。1カ所で一度に1万匹以上が見られることもあるという
台中市観光局長によると、毎年、台中に約20万人、南投に30万人、苗栗に10万人の人々がホタル鑑賞を目的に訪れ、大きな経済効果をもたらすとのこと。ホタル1匹に200元の経済価値があるのだという。
南投県のホテル、渓頭明山森林会館では昨年3〜5月の宿泊率が例年に比べ2割上昇、宿泊や土産品の売り上げも200万元増加した。
また、台中市東勢区では地元農業組合やコミュニティーが数年間かけてホタルの生育環境を整え、鑑賞キャンペーンを行ってきた結果、以前は600グラム20元にしかならなかった地元産の柿が、今や干し柿にすると600グラム700元で売れるようになったという。
ただ、観光客が増えることでホタルの生育環境が破壊されるという懸念もある。鑑賞時のマナーを徹底するなど、訪れる側にも配慮が必要となりそうだ。
なお、ホタルは中部まで行かなくとも、北部の観光地、陽明山や烏来でも見ることができるそうだ。1年に1度の風物詩を眺めに、ちょっと足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
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