ニュース 石油・化学 作成日:2012年4月9日_記事番号:T00036398
台湾中油(CPC)第5ナフサプラント(高雄市楠梓区、通称五軽)が、6日未明に起きたブタジエン工場の爆発火災事故で操業停止を命じられたことを受けて、エチレンやプロピレン、ブタジエンの供給に影響が出るため、中油および川下各社の1カ月当たりの損失額は100億台湾元(約280億円)に上るとの観測が業界関係者より出ている。7日付経済日報が報じた。
朱少華CPC董事長は、ブタジエン工場は安全点検を経ての稼働再開まで約1カ月が必要で、エチレン、プロピレンの生産ラインは、再開まで約1週間かかるとの見方を示した。
第5ナフサから石化製品の供給を受ける企業は、仁大工業区と林園工業区に計20社以上ある。このうち、エチレンを使用する台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)と中国人造繊維(CMFC)は、それぞれポリエチレンの生産ライン1本の稼働を見合わせた。台湾聚合化学品(USI)、亜洲聚合(アジア・ポリマー)も今週より同様の措置を取る。
台橡(TSRC)、台達化学工業(TTC)、南帝化学工業(ナンテックス・インダストリー)、奇美実業などのブタジエン使用メーカーも減産を始めた。中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)、信昌電子陶瓷(プロスペリティー・ダイエレクトリックス、PDC)、信昌化学工業(TPCC)など、プロピレンの供給を受けるメーカーも今週から減産を強いられる可能性がある。
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