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Q1輸出4%減、2年ぶりのマイナス成長【図】


ニュース その他分野 作成日:2012年4月10日_記事番号:T00036420

Q1輸出4%減、2年ぶりのマイナス成長【図】

 財政部が9日発表した第1四半期の貿易総額は、輸出総額が前年同期比4.0%減の708億3,000万米ドルで、同期としては過去2番目だったものの、金融危機の影響を脱した2009年第4四半期以降、四半期ベースで初のマイナス成長を記録した。林麗貞・財政部統計長は「世界景気は第1四半期が谷底だったが、依然厳しい情況が続いている」との認識を示した。10日付工商時報などが報じた。

 製品別では、輸出額の上位10製品項目のうち8製品でマイナス成長となった。特に下げ幅が大きかったのは、▽情報通信製品、15.8%減▽光学器材、9.8%減▽化学品、9.4%減▽電子製品、5.8%減──など。

 また、仕向け先別比率では、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国への輸出総額は、前年同期比7.7%増の130億4,000万米ドル、全体の18.4%を占め、金額・シェアともに過去最高となった。ASEAN向けは他の主要国・地域向けが軒並みマイナス成長となった中でのプラス成長で、林統計長は、中国の生産コスト上昇に伴い、一部の台湾企業が生産拠点をASEANに移転していることも一因だと指摘した。

 一方、3月の輸出総額は前月比12.6%増、前年同月比3.2%減の263億4,000万米ドルだった。林統計長は4月と5月の見通しについて、世界景気の回復速度が緩やかなこと、および比較対象の昨年実績が各270億米ドル以上と高いため、前年同月比でプラス成長に転じるのは難しいと説明した。