ニュース 社会 作成日:2012年4月12日_記事番号:T00036474
「史上最も恥ずかしいボランティア募集」。これは、女性や子供の権利保護団体、婦女救援基金会がインターネット上で行っている告知のコピーだ。いったい何のボランティアかと内容を確認すると、応募した男女20人にアダルトビデオ(AV)を鑑賞してもらうというもの。一般市民のAVに対する意識を調査し、AVにおける男女不平等や性的暴力について議論することが目的だそうだ。しかし何しろ題材がAV、さまざまな意見が飛び交っている。
同ボランティアへの応募条件は、▽男女不問▽AV鑑賞歴5年以上▽蒼井そら(日本人AV女優)に詳しい▽AVが生活の一部になっている▽AV女優への暴力に心を痛めたことがある──等々。もちろん18歳以上であることが必須だ。
現在、100人以上が応募しているそうだが、うち3分の2が男性。ネット掲示板では「面白い!」「なぜAV?」と議論が盛り上がり、基金会のサイトはアクセスが殺到し、一時サーバーがダウンしたという。
同会は、鑑賞後に感想や意見を発表してもらうとしているが、そもそも同会が「反AV」の立場にあることは誰の目にも明らか。そのため、参加者が自由に本当の意見を言えるのか、という疑問の声も挙がっている。
ネットユーザーの間で「AVの達人」として知られる「一剣浣春秋」(ハンドルネーム)さんも、「AVはこっそり見るもの。みんなで見るなんておかしい」と疑念を示している。
彼いわく、「AVの中の暴力や差別が実社会に悪影響を及ぼすのではないかという懸念は理解できるが、ほとんどの人がAVは架空の世界だと理解している」と指摘。「映画の『ミッション・インポッシブル』でトム・クルーズがドバイの塔の外壁を駆け下りる場面を、実践しようとする人はいないでしょう」と主張している。
性的暴力や差別について討論するのであれば、映画やテレビ番組など、もっと現実の日常生活に近いテーマを取り上げてもよかったのではないだろうか。ただ、AVを選んだことで人々の注目を集めることに成功したのは間違いない。
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