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腕立て伏せ首脳対決、馬総統がガンビア大統領に苦杯


ニュース 社会 作成日:2012年4月13日_記事番号:T00036498

腕立て伏せ首脳対決、馬総統がガンビア大統領に苦杯

 現在、就任後初のアフリカ友好国歴訪の旅に出ている馬英九総統が11日夜、2カ国目の訪問国となるガンビア共和国で行われた歓迎晩餐会で、自らジャメ大統領と腕立て伏せの勝負を行うパフォーマンスを見せた。このパフォーマンスは、2009年4月に台湾を訪れたジャメ大統領に馬総統が、「ガンビアに行ったら腕立て伏せ競争をしよう」と約束したことを実行したものだった。

 晩餐会の際、馬総統は白い布で仕立てたガンビアの伝統衣装を身にまとって登場。現地語であいさつを行い喝采を受けた後、ジャメ大統領とともに上着を脱ぎ捨てて床に伏せる姿勢を取り、一対一の腕立て伏せ勝負が始まった。

 結果は62歳の馬総統が21回、47歳のジャメ大統領が22回。訪問前、馬総統は「70回はできる」と豪語していたが、わずか21回で負けてしまった。実はこの二人、互いに「客が勝つのは失礼」「客を負かしては失礼」と譲り合い、20回でやめようと事前に申し合わせていたらしいが、勢い余ってオーバーしてしまったらしい。

 上機嫌にジャメ大統領と抱き合う馬総統に対し、報道陣が「勝敗は?」と質問したが、馬総統は「引き分けだ。これは交流試合だから」と照れ笑いを見せた。

 なお14日には台湾・ガンビア対抗によるサッカーのPK戦も行われる。両総統が自国選手を4人ずつ率い、5対5で3回戦まで行われるが、台湾チームの名誉回復なるか?

 晩餐会で、教育や食料問題の解決、インフラ整備などのために台湾から提供された300万米ドルの援助に感謝の意を述べたジャメ大統領に、馬総統は「当然の行いだ。過去、台湾も援助を受けてきた。今度は私たちが国際社会に貢献する番だ」と語った。

 ガンビアは台湾の国連加入を支援しており、今回もジャメ大統領は「わが国と台湾の友情は固い。われわれは永遠に台湾の味方だ」と語っている。馬総統の「外交休兵」政策によってここ数年、台湾を国家として認める友好国は、数の減少が止まった。馬総統にとっては、安心して友好拡大にいそしめる外遊ではないだろうか。