ニュース 公益 作成日:2012年4月16日_記事番号:T00036531
台湾電力第2原子力発電所(新北市万里区)でこのほど、原子炉台座の固定ボルト1本が断裂していたのに加え、ひびが入っていたものを含め、ボルト7本に問題が見つかり、うち6本が交換されていたことが分かった。台湾電力と行政院原子能委員会(原能会、原子力委員会)は金属疲労が原因とみている。14日付自由時報が伝えた。
台電は定期検査中の3月16日、原子炉台座を固定するボルト120本のうち、1本が断裂、2本が断裂しているとみられる状態で、4本がひびの入った状態であることを確認した。その後、台電は米ゼネラル・エレクトリック(GE)に交換用ボルト7本を発注し、既に300万米ドルをかけ、6本を交換した。
台電担当者は「残る113本についても安全検査を実施したが、ボルトが7本少なくても支持強度には8%の余裕があり、超音波テストでも問題はなかった」などと述べ、安全性に問題はないとの認識を示した。
ただ、ボルト交換には専門家から2つの問題が指摘されている。ボーリング工事に詳しいエンジニアの王偉民氏は、▽ボルトは高くても1本1万台湾元(約2万7,000円)であり、GEにだまされた可能性がある▽台座のボルト120本には同様の金属疲労があるはずで、6本を交換しただけで済ませるのは軽率だ──と指摘した。
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