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桃園空港MRT、開通が1年延期か


ニュース 運輸 作成日:2012年4月16日_記事番号:T00036535

桃園空港MRT、開通が1年延期か

 16日付自由時報によると、建設が進められている桃園国際空港と台北市内を結ぶ都市交通システム(MRT)は、信号システムの施工の遅れから、今月開始予定だった機電システムのテストで1カ月延期が確定しており、2013年6月に予定している三重~中レキ(レキは土へんに歴、桃園県)間の開通が少なくとも1年遅れるとの見方が出ている。

 交通部高速鉄路工程局(高鉄局)の張武訓副局長によると、機電システムの設計・施工を担当している丸紅は今年年初、契約に基づき施工期間の延期を要求したが、根拠となる資料が不足していたことから差し戻されたという。張副局長はこのまま施工が遅れれば、高鉄局は来年1月以降、1日約25万台湾元(約70万円)の罰金を丸紅に科すことになると説明した。

 同路線では原料価格の高騰により土建工事の請負業者が見つからず、これまでに26カ月の遅延が生じた。このため高鉄局は丸紅の施工期間延期に同意はしたが、この「26カ月」をどのように計算するかが争点となっているという。

 政府関係者は、「機電システムのテストには既に1カ月の遅れが生じたものの、その後の状況が順調に進めば挽回も可能」と強調しているが、MRT施工経験のある業者は「信号システムの施工の遅れを補うことは難しい」としている。