ニュース 電子 作成日:2012年4月16日_記事番号:T00036547
16日付電子時報によると、経営難に陥っている台湾DRAMメーカー、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)が中部科学工業園区(中科)に保有する12インチウエハー工場を、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が買収するとの観測が出ている。業界関係者によると、同工場はもともと米半導体ファウンドリー大手、グローバル・ファウンドリーズ(GF)が買収することで2月に覚書(MOU)を交わしたが、域内DRAMメーカーが外国企業の手に渡ることを政府が嫌い、TSMCを後押ししたようだ。買収金額は250億台湾元(約685億円)を超えるとされる。
業界関係者によるとGFはTSMCよりも高い買収額を提示していたとされるが、政府は同工場の買収案が注目を集めており、これが外国企業によって買収された場合、政府のDRAM産業に対する対応が失敗したとの印象を持たれることを懸念して阻止に動いたという。
TSMCは現在、新竹科学工業園区(竹科)の「Fab12」、南部科学工業園区(南科)の「Fab14」、中科の「Fab15」と3基の12インチ工場を保有するが、28ナノメートルプロセスが生産能力不足となっており、プロモスの工場を取得できれば大きな戦力となる。ただ、プロモスの工場は主にロジックプロセスとは異なるメモリーの生産を目的に設置されており、TSMCは買収後に製造機器の半分以上の改造が必要となる。
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