ニュース その他分野 作成日:2012年4月16日_記事番号:T00036551
ガソリン、電気料金の大幅値上げが確定し、物価上昇を見越して消費者が買いだめに走っている。ヤフー!奇摩拍売によると、値上げ発表前に比べ生活用品の注文額が1回当たり29%上がった。インターネット販売サイトでは、ティッシュ・トイレットペーパー、紙おむつ、シャンプーなどや、省電力の発光ダイオード(LED)照明がよく売れている。宅配ピザや持ち帰り弁当、飲料などのチェーン店は一足先に値上げに踏み切っており、財布直撃は避けられない状況だ。16日付中国時報などが報じた。

ヤフー!奇摩購物中心によると、浴室用品、清掃用品などの販売量が前年比3~5割増えたほか、1個10台湾元(約27円)を切る大手ブランド以外のティッシュ・トイレットペーパー販売量が前期比4割増えている。ブランド信仰より節約志向が強くなっているようだ。
PCホーム線上購物によると、この1週間でティッシュ・トイレットペーパーは3万セット(1セット6~8個入り)、紙おむつは6,000セット売れた。ティッシュ・トイレットペーパーはまとめてダンボール5箱(300個)の注文も殺到した。シャンプーは旧パッケージの特売品を5瓶以上注文する人が目立ち、従来の在庫一掃セールに比べて販売量は5倍以上になった。LED電球の販売量も同期間に2割増え、累計5,000個に達した。台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)文教基金会の張楊乾副執行長は、家中の白熱灯や蛍光灯をLED照明10個に切り替えれば、毎月162キロワット時(kWh)節電でき、年間5,400元浮くため、1年で元が取れると提言した。
ネット販売サイト利用には、無料配達サービスで車のガソリン代を浮かせられるメリットがある。このほか、近所の住民と共同購入をして、ティッシュ・トイレットペーパーを2割安く入手したり、メーカーに直接注文して食器用洗剤を5,000㏄パックで購入し、市場価格の5分の1に抑える賢い主婦も見受けられる。サラリーパーソンの中には、自転車通勤に切り替えて1カ月当たり2,000~1万元のガソリン代、駐車料金を浮かせ、健康増進、ダイエットにも役立つという声も少なくない。5年前の自転車ブーム再来を思わせる。
涼しい機能性インナーに商機
一方、一部チェーン飲食店は既に値上げに踏み切り、外食人口300万人に打撃が予想されている。値上げ幅は、ピザハットがきょう16日から一部セット商品で11.9~15.6%、持ち帰り飲料のCoCo都可茶飲が先週から9.1~25%など。持ち帰り弁当の悟饕池上飯包は来月から5.6~14.3%値上げする見通しだ。
コンビニエンスストア「セブン-イレブン」の統一超商(プレジデント・チェーンストア)も、自社ブランド「7−セレクト」の春夏用機能性インナーを、昨年は2着299元の特価で1カ月で16万着完売したが、今年は2着399元へと33.4%引き上げた。それでも既に1週間で10万着近く売れている。温度や湿度が高くても快適に過ごせる春夏用機能性インナーは、クーラー代がかさむ今年、100万着の商機が見込まれる。ユニクロは3月発売以来で6万着売り上げており、第2四半期の販売枚数は50万着に達する見通しだ。
新台湾国策智庫が発表した馬英九総統再選後3カ月の施政満足度調査によると、「物価上昇が生活の負担」という回答は90%、「物価対策に不満」が85%、「価格凍結の公約を当選後に翻した」が61%に上った。
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