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メジャーはわずか一瞬、「台湾のイチロー」苦いデビュー


ニュース 社会 作成日:2012年4月17日_記事番号:T00036552

メジャーはわずか一瞬、「台湾のイチロー」苦いデビュー

 米大リーグ、レッドソックスの3A、ポータケット所属の台湾人外野手、林哲瑄が先週、主力選手が故障者リスト入りしたことを受けてレッドソックスへの昇格を果たし、王建民投手(ナショナルズ)らに次ぐ台湾人8人目のメジャーリーガーとなった。しかし、試合に出たのは守備要員としての十数分で、直後に3Aに逆戻りと、異例の苦いデビューとなった。 

 林選手は花蓮県出身の23歳で、2007年にレッドソックスとマイナー契約を結んだ。俊足と強肩を誇ることから「台湾のイチロー」のあだ名を持つ。ホームベースから一塁まで(27.43メートル)を駆け抜ける時間は3.8秒で、イチローより0.1秒遅いだけなのだそうだ。世界で活躍する台湾人スポーツ選手の動向に関心の深い大手紙には、一面トップでメジャー昇格を伝えたところもあった。

 林選手は第一戦のレイズ戦で大差でリードした9回表、センターの守備に就いた。守備機会はなく、そのまま試合終了。外野からマウンドを通り1塁側ベンチ前で待つ監督、コーチ陣、チームメートとハイタッチをして「メジャー初勝利」の味を満喫した。しかし、喜びもつかの間。日本でロッテを日本一に導いたバレンタイン監督に監督室に呼ばれると、その場で3A落ちを告げられてしまった。代わりに別の外野手を昇格させるという。

 つい一昨日、メジャー昇格が決まって、マネジメント会社や家族、恋人からお祝いと激励の電話を受け、朝7時初のボストン行き航空機に乗り込むまで1時間しか眠れないほど興奮したのに、何という仕打ちか。ボストンでは汗を流すこともなく、まるで本拠地フェンウェイパークを観光をしに来たようなもので終わってしまった。

 しかし、実力だけがすべての世界に身を投じている以上、仕方がないことだ。初昇格は一瞬で終わってしまったが、めげることなく再起を図り、メジャーリーグでの「リンブーム」を起こしてもらいたいものだ。