17日付蘋果日報が英フィナンシャル・タイムズの報道を基に伝えたところによると、米アップルはこのほど、中国の環境ＮＧＯ、公衆環境研究中心（ＩＰＥ）と協力し、同社サプライヤーの１社に環境保護審査を受けさせ、汚染問題の解決に努めることに合意した。これに対しアップル製品の多くの組み立てを手がける鴻海科技集団（フォックスコン）は、「今回の審査に当社は無関係」とコメントした。
報道によると、アップルは数週間以内にプリント基板（ＰＣＢ）供給メーカーにＩＰＥと共同による審査を実施するとしているが、具体的な社名は公表していない。
なお台湾のＰＣＢメーカーの多くは、同報道に対する直接のコメントを避け、「当社は早くから中国に工場を設置しているが、同国の法令を遵守している」と強調した。その上で「アップルの環境問題に対する要求は他のブランドよりも厳しく、同社の審査に合格しなければ受注できない」として、今回の問題に大きな影響を受けることはないとの考えを示した。
