ニュース 電子 作成日:2012年4月17日_記事番号:T00036576
シンクタンクの拓ボク産業研究所(ボクはつちへんに僕のつくり、TRI)によると、アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)技術を採用したパネルは、携帯電話向け出荷枚数が今年1億7,500万枚を超え、前年比117%増の大幅成長を果たす見通しだ。中小型AMOLEDパネルの世界市場でシェア97%を占める韓国サムスンモバイルディスプレー(SMD)に対し、今年量産に踏み切る台湾勢の友達光電(AUO)、奇美電子(チーメイ・イノルックス)などが挑む。17日付工商時報などが報じた。

TRIによると、2011年のAMOLEDパネル市場規模は35億米ドルで、フラットディスプレイ市場全体の4%を占めた。18年には市場規模が200億米ドルを超える見通しだ。
AMOLEDは省電力、薄型軽量、色彩豊かな次世代ディスプレイ技術と評価されており、現在は9インチ以下の中小型パネルに使われることが多い。
SMDが中小型AMOLEDパネル市場をほぼ独占する一方、LGディスプレイ(LGD)は重点を中小型から大型に移している。台湾勢はAUO、奇美電のほか、錸徳科技(ライテック)傘下の錸宝科技(RiTディスプレイ)も年内の量産を計画している。
設備・発光材料が課題
ただ台湾メーカーはこのままでは生産コストがネックとなり、韓国メーカーに勝てる見込みはない。
バックライトモジュールが不要なAMOLEDパネルのコストは、設備(減価償却費)が43%、発光材料が26%を占める。台湾のパネルメーカーは材料を輸入し、重要な製造設備や部品も日本、欧米から調達している。しかし韓国では政府が研究開発(R&D)、製造を支援した結果、今や一部発光材料を国内生産できる上、技術水準の高い生産設備の大部分が自国製だ。
TRIは、台湾が今後さらなる資金を研究開発に注ぎ込まない限り、追い付くことはできないと警告した。
一方、中国でも政府の支援を受け、AMOLED商機獲得に意欲を燃やすパネルメーカーが続々と投資を進めている。中国メディアの報道によると、京東方科技集団(BOE)が220億人民元(約2,800億円)を投じ、内モンゴル自治区に第5.5世代AMOLEDパネル生産ラインを設置した。四川長虹電器はAMOLEDディスプレイの開発に成功したという。北京維信諾科技は来年AMOLEDパネルの生産ラインを稼働する予定で、彩虹集団電子、天馬微電子もライン設置を計画している。
台湾タッチセンサー出荷に恩恵
なお、AMOLEDパネル採用のサムスン電子スマートフォン「ギャラクシーS2」の人気で、台湾のタッチセンサー出荷量は前年を3割上回る勢いだ。「ギャラクシーS2」は発売3カ月で世界で2,000万台売れており、近く「ギャラクシーS3」も登場する予定だ。
中華映管(CPT)は、第4.5、第6世代の液晶パネル生産ラインをタッチセンサー用に改造。タッチセンサー出荷量は昨年の月平均500万~600万枚から最近700万~800万枚に拡大した。
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