ニュース 社会 作成日:2012年4月18日_記事番号:T00036577
電気料金の値上げが確定し、既に物価への影響が出る中、税金で支払われる行政院長公邸の過去8年間の電気代が年平均67万台湾元に上っているとのデータが公表され、市民の怒りを買っている。なお最高額だった2005年は77万元に上った。このほか高雄市長、外交部長、国防部長の公邸が高額電気代ワースト4となった。
ことの発端は昨年、新聞局長公邸の電気代が2カ月で2万元だということが明らかとなり議論になったこと。これを受けて46カ所の公邸で電気代が調査された。行政院長公邸に至っては、2008年の政権交代後、行政院長が入居していないにもかかわらず2009年も74万元に上った。
ある市民によると、「4人家族でリビングも含め全部屋のエアコンを夕方から朝まで付けっぱなしにしても、電気代は2カ月で8,000元以下」。公邸の電気代には「なぜこんなに高額になるのか?」と疑念の声も上がった。
行政院側の言い分は、院長がいなくても警備員40人が24時間交代勤務をしており、また敷地が490坪と広いため電気代が高くなるのは仕方がないとのこと。それでも2009年以降は省エネ型エアコンへの交換、電気温水器の利用制限、太陽熱温水器の導入といった節電の努力はしているらしく、その効果か11年1〜8月は22万元に下がっている。
古いエアコンといえば、ワースト4に入った高雄市長公邸の場合、6台のうち1台は10年前、1台は16年前の製品。外交部長官公邸も2台が17年選手の「骨董品」を使用し続けているとか。物を大切にするのは良いことだが、そのためにかえって電力を浪費するのでは本末転倒だ。
しかし、高額電気代の原因は古いエアコンのせいばかりでもないらしい。交通部長公邸では、7台のエアコンすべてが古いものの、電気代は月々わずか500〜1,000元。交通部長公邸は会議などでたまに利用されるのみとのことだが、それにしても「浪費ワースト公邸」との差は大きすぎる。
つまり、ワースト4に入った公邸ではエアコン以外の部分でもかなり浪費していることになる。いったい何にどれだけ電気を使っているのか、明細をのぞいてみたいものだ。
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