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中銀、預金準備率の引き上げを検討


ニュース 金融 作成日:2012年4月18日_記事番号:T00036587

中銀、預金準備率の引き上げを検討

 中央銀行はインフレ圧力を緩和するため、6月28日の理事会で、預金準備率を普通預金で1.25ポイント、定期預金で0.75ポイント引き上げ、過剰流動性を回収することを検討しているもようだ。18日付中国時報が伝えた。

 台湾の預金残高は、2月末時点で普通預金が10兆7,500億台湾元(約30兆円)、定期預金が12兆8,900億元あり、預金準備率の引き上げで、2,300億元の流動性回収を見込む。

 中銀による預金準備率引き上げは、原油価格高騰で実質マイナス金利転落を防ぐために実施した2008年6月以来となる。しかし、中銀はその2カ月半後、金融危機対策で預金準備率を引き下げており、その後は据え置かれている。

 政府関係者は「銀行間のオーバーナイト金利が上昇しているが、今後の利上げ余地を確保し、経済成長にも影響を与えないためには、(現時点での)利上げ余地は限られる」とし、預金準備率の引き上げが望ましい選択肢になるとの認識を示した。