20日付工商時報によると、元大金融控股が下半期、傘下の元大銀行に現金増資を行う計画で、観測によると増資額は過去５年で最大規模の110億～130億台湾元（約300億〜360億円）となるもようだ。元大金控は昨年も元大銀に38億元の増資を行っている。
大規模な現金増資計画の理由について同紙は、業務規模の拡大や、元大銀が現在５年計画で進めている海外拠点の整備、および他行の買収合併を視野に入れ、自己資本比率や中核的自己資本（Tier1）比率などの重要な財務指標を引き上げることが目的だとしている。
元大銀の最新統計によると、現在同行の融資残高は約3,600億元、自己資本比率は11.66％、Tier1は7.8％。増資後は自己資本比率とTier1をそれぞれ14.9％と10.5％に引き上げる計画とされる。また元大銀の現在の資本金は251億元、純資産は306億元だが、増資後は資本金が350億元前後となる見込み。
