ニュース 社会 作成日:2012年4月23日_記事番号:T00036658
台北市東湖区に住む女性、蔡さん(51歳)が、「運転が荒く車内で転倒した」として、市内の路線バス会社を訴えている。実は彼女、3年前にも一緒に乗っていた8歳の息子と乗った際に息子が転倒したとして100万台湾元を請求、さらに昨年7月と今年の2月、3月と相次いでバス運転士を訴えており、運転士の間で「恐怖のクレーム乗客」として恐れられている。
3年前の件で訴えられた女性の運転士、王さんは、「低速走行中、ドスンと何かが落ちた音が聞こえた。すぐに停車して蔡さんに病院へ行くかと尋ねたが返事がなかった。それなのに、会社に戻ると彼女が電話で100万元を請求していると聞いて驚いた」と当時を振り返る。その後、裁判を経て賠償金は支払わずに済んだが、精神的ショックは大きかったという。
その後、王さんは別のバス会社に転職したが、そこで同僚が蔡さんに訴えられていると知り、「またあの人?!」とびっくり。いずれも車内に監視カメラがなかったため事実は解明できず、結局、2件は運転士がそれぞれ6万元と1万元を支払うことで和解が成立したが、残り1件はまだ審理中だ。
運転士と蔡さんの主張が食い違うことから、「賠償金狙い」との見方も少なからずあるようで、バス会社内には彼女の顔写真を印刷したポスターまで貼られ、「この女性を載せたら特に注意して運転するように」とおふれが出ているらしい。
しかし、台湾のバスの運転の荒さはご承知の通りで、子供やお年寄りがいても急停車、急発進は当たり前。蔡さんのように訴えるまで行かなくとも、へきえきしている人は多いのではないだろうか。運転士にとって蔡さんは疫病神かもしれないが、日ごろの運転を見直すきっかけにしてほしいものだ。
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