ニュース 政治 作成日:2012年4月23日_記事番号:T00036662
李登輝元総統を支持する勢力が「台湾優先」を掲げ、2001年に結党した本土派政党、台湾団結聯盟(台聯)が弱体化した中、精神的リーダーとされた李元総統と同党の関係が次第に疎遠になっている。
22日付聯合報によると、李元総統が先週行った南部訪問で、高雄・屏東地区でのスケジュールを管理したのは、李元総統個人の弁公室(事務室)で、台聯は全く関与せず、李元総統と台聯が距離を置き始めたことを印象づけた。
今回南部で李元総統を出迎えたのも、陳菊高雄市長、曹啓鴻屏東県長、複数の立法委員らほとんどが民進党関係者だった。3日間の日程に同行した元台聯副秘書長、黄昭展氏も、既に台聯を離党し、民進党に移籍している。
李元総統は、今年1月の総統選でも、大腸がん手術から回復したばかりの不安な健康状態にもかかわらず、民進党の蔡英文氏の支援に集中。台聯は同時に行われた立法委員選で3議席を回復したが、感想を問われた李元総統は、喜ぶどころか「(台聯は)自分たちで努力すべきだ」と述べ、台聯との関係に異変が生じたことをにおわせていた。また、選挙後には「どの政党であろうと、もう選挙の応援をする気力はなくなった」とも話していた。
これについて、台聯関係者は「台聯は既に李登輝なき道を行く準備を整えており、李元総統側にも暗黙の了解がある」と述べた。台聯は今後、李登輝色を脱した上で、独自色を打ち出せるのか、はたまた党勢を失うのか、民進党を含む本土派内での合従連衡に飲み込まれるのか、現時点では予断を許さない。
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