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87歳が徒歩で台湾一周、孫が毎日電話で安否確認


ニュース 社会 作成日:2012年4月25日_記事番号:T00036713

87歳が徒歩で台湾一周、孫が毎日電話で安否確認

 少し前から若者を中心に自転車やバイクで台湾一周というのがブームとなっていることを知った87歳の男性、喻寿生さんが「自分も」と思い立った。しかも徒歩で挑戦すると宣言し、周囲を驚かせている。

 いくら台湾が日本の九州程度の大きさの島とはいえ、歩いて一周するには数十日かかる。それを喻さんは日ごろ鍛えた自慢の脚で順調に歩み続けている。しかし家族はやはり心配で、息子や孫が毎日電話で現在地や体調を確認しているという。

 喻さんの計画に息子は最初、「何歳だと思ってるんだ」と猛反対したものの、毎日20キロのウォーキングをこなし、問題ないことを証明しようとする父の熱意に負け、応援することにしたのだそうだ。

 11日前に台北を出発、台湾西部を通る省道1号線に沿って南下する喻さんは、麦わら帽子に「環島歩行(歩いて台湾一周)」と書いた黄色いベストを羽織り、背中に大きなリュックサックを背負って歩き続け、このほど嘉義市を通過したそうだ。2日前には雲林県で働く息子に会うこともできた。

 しかし喻さん、この歳でなぜそんなに歩けるのか。秘訣は、自ら考案した歩き方で修行してきたためだという。その歩き方とは、前の足のかかとが地面につくと同時に、片方の足を馬のように後ろに蹴り上げるというもので、ふくらはぎが鍛えられるのだそうだ。

 それでも足への負担は大きく、出発して3日目で足に水ぶくれができたが、「水ぶくれがタコになるまで歩けばもっと足が強くなる」と意に介さない。

 台湾各地の景色を眺めながら楽しく歩けたら本望だという喻さん。徒歩で台湾を一周を達成すればおそらく最年長記録となるが、「東部は道が悪く、一人で歩くのは危ない」と心配する息子の言葉を聞き入れ、最後は電車に乗って台北に戻ることも考えているという。喻さんの気力と体力には既に誰もが脱帽している。どうか無事に旅を終えてほしいものだ。