現在台湾で最も注目を集める同い年のスポーツ選手、米プロバスケットボールリーグＮＢＡ初の台湾系プレーヤー、ジェレミー・リン（ニックス）と、女子プロゴルフ世界ランキング１位のヤニ・ツェンが初対面を果たした。

リン（右）はツェン（左）に「台湾から来たの？」と尋ねたとか（24日＝中央社）

　２人は米「ＴＩＭＥ」誌が先ごろ発表した2012年版「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、このほど同誌が開催した授賞イベントに出席、その場で顔を合わせることになった。

　バラク・オバマ米大統領をはじめ著名な政治家や企業家、歌手などそうそうたるメンバーが出席する同イベントに、リンはいつも見慣れたユニフォーム姿から一変して黒いスーツにネクタイという出で立ちで登場。ネットの情報によるとこのスーツは約１万4,000台湾元相当で、一世を風靡したスターにしては「庶民的」な装いだった。

　一方、ハワイでの試合を終えて駆けつけたツェンは、珍しくメイク姿を披露。さわやかな白の半袖ブラウスに黒いスラックスというコーディネートで、日焼けした健康的な肌を引き立たせていた。

　100人に選ばれた心境をインタビューされたリンは、「感謝しています。立派な人物がこんなに集まる場所に参加させてもらえることに驚いています」と謙虚に答えた。

　一方のツェンも、「参加できて光栄です。影響力を高めて人のために尽くしたい」と話した。そして今誰に会いたいかと尋ねられ、「ジェレミー・リン」と答えたちょうどその時、リンが入場。大勢のファンが「ジェレミー！」と叫ぶ声が響く中、ツェンは自分から歩み寄って自己紹介し、握手を交わした後、満面の笑みで記念撮影のカメラに収まった。ツェンによると、授賞式で２人は共通の友人である台湾タレント「黒人」（陳建州）のうわさ話で盛り上がったとか。

　台湾人または台湾系で、海外スポーツ界で目覚しい活躍する人物は「台湾の光」と呼ばれるが、異なるフィールドで活躍する２つの「光」が放つ輝きは、多くの台湾人の目にまぶしく映ったことだろう。