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中信金、外資導入計画を中止か


ニュース 金融 作成日:2007年11月12日_記事番号:T00003677

中信金、外資導入計画を中止か

 
 大手金融持ち株会社の中国信託金融控股は、外資からの資金導入と戦略的提携の実現を目的に今年4月に編成した特別チームを、「現在は時期が適当ではなく、優良な資金調達先を見つけるのは困難」との結論に達したことから、9月に解散させたもようだ。証券会社も、中信金が年内に資金調達を行う可能性はほとんどないと見ている。10日付経済日報が報じた。

 中信金控の辜濂松董事長は10日、外資からの出資導入の進度について質問を受け、「依然調査中だ。明確な進展はない」と答え、許建基同総経理も「時期が悪い。急いては仕損じる」と、短期的な実現はないとの見通しを示した。

 また今年下半期、米サブプライムローン問題で同社を含めた金融株はおしなべて下落しており、加えて台湾では来年4月に消費者債務整理条例が施行されるため、影響を見極めたいという意図がはたらいて、中信金が株式を売却しても良い値がつかない恐れがある。このため、同社董事会は、現段階では不安要素が解消されるまで待つことを決めたようだ。