ニュース 電子 作成日:2012年4月27日_記事番号:T00036788
宏碁(エイサー)の王振堂董事長は26日、インテルの新CPU(中央演算処理装置)搭載ウルトラブック(超薄型軽量ノートパソコン)市場の急成長は1~2四半期遅れ、来年上半期に持ち越されるとの見方を示した。一部の関連部品が薄型軽量化に時間がかかるため供給不足で、末端価格は高く、しかも積極推進するPCブランドが少ない現状を理由に挙げた。同時に、同社の今年末のウルトラブック出荷構成比予測を半分以下の12~20%に引き下げた。27日付工商時報などが報じた。

エイサーは従来、今年末には同社のウルトラブック出荷構成比が25~35%まで高まると、業界予測の10%を大きく上回る予測を示していた。王董事長は部品問題のほか、一般ノートPCの主流価格400~500米ドルの2倍以上と高価格なこと、本気で取り組んでいるメーカーがエイサー、華碩電脳(ASUS)、東芝、サムスン電子に限られていることから、市場がなかなか軌道に乗らないと指摘した。
部品メーカーは、ウルトラブックを推進するインテルがこのほど緊急対策のためサプライチェーン各社を集め、さらなるコスト削減を求めたと明かした。ある業者の見方によると、消費者は価格が変わらなければ、ウルトラブックでなく、アップルのMacBook Air(マックブックエアー)を選ぶ。しかしウルトラブックを1,000米ドル以下まで押し下げ、美しい外観や長いバッテリー持続時間、速い起動速度などの高性能、SSD(ソリッドステートドライブ)やアルミニウム一体成型のユニボディなどの高規格を実現し、インテルのCPUとマイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)、Windows(ウィンドウズ)を搭載するなら、PCメーカーには赤字の覚悟が必要だ。
Q2出荷、2.5倍予測
とはいえ、エイサーはウルトラブックに対する期待が競合に比べると高い。第2四半期に13、14、15インチのウルトラブック4機種を発売する計画で、王董事長はウルトラブック出荷が第1四半期の2.5倍になると予測している。証券会社によると、同社の出荷規模は第1四半期25万~30万台に対し、第2四半期は75万台に達し、構成比5~10%に高まる可能性がある。
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