ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

米国産牛肉の輸入禁止動議、1票差で否決


ニュース 農林水産 作成日:2012年4月30日_記事番号:T00036799

米国産牛肉の輸入禁止動議、1票差で否決

 米国でBSE(牛海綿状脳症)に感染した乳牛が見つかった問題をめぐり、立法院で29日、民進党、親民党、台湾団結聯盟(台聯)が急きょ、米国産牛肉の全面輸入禁止、市中での米国産牛肉撤去などを求める動議案を提出したところ、多数議席を占める国民党から大量の欠席、棄権が出て、賛否が同数となった。このため、王金平立法院長(議長)は異例の議決権行使で反対票を投じ、動議は1票差で辛うじて否決された。30日付聯合報が伝えた。

 立法院長が議決権を行使したのは過去10年間で初めて。国民党は、動議に反対する党議拘束が守られず、大量の欠席、棄権が出たことを重く受け止めている。

 民進党は27日、理由を説明しないまま、立法委員に立法院本会議への「動員令」を出した。そして、29日の議事開始直後に議題の変更動議を提出し、米国産牛肉輸入禁止動議の審議を行い、同日中に採決に持ち込んだ。

 採決は1回目が賛成42、反対39となり、国民党は採決のやり直しを要求。2回目では賛成、反対が44と同数になり、王立法院長が反対票を投じたことで、賛成44、反対45の1票差で否決された。